山麓にある蕎麦喰い処で、名物のせいろを食べてきました。
噂には聞いていましたが、ここまで風情のある古~い一軒家だったとは…。
藻岩山(札幌市南区)の南側の麓にある利めい庵。基本的には一週間のうち金土日しか営業していなくて、冬季(1、2月)は休業。さらに、麺が無くなるとその日は店じまい。そのうえ車でなければ行きづらい場所にある、かなりハードルの高いお店です。けれど、旨い蕎麦が食べられるとの噂。
張り切って行って、
地鶏せいろ(1280円)を注文。温つゆに浸けて食べる鴨せいろの地鶏バージョンです。
どっしりとした器に、焼いた長ネギと地鶏がごろんと入っているつゆ。鴨のようなさらっとした脂も浮いています。添えられている薬味は刻みネギとおろし生姜。お蕎麦に生姜って珍しいなと思いつつ入れてみると、ややや、生姜独特の風味がゆき渡り、合います、合います。
その温かいつゆに、きりりとゆで上がっている冷たい麺を浸け、ずずず~
固めで蕎麦らしさ全開の麺、焼くことで甘みがさらに引き出されてる長ネギ、噛みごたえはあっても臭みのない鶏肉、ほどよい塩梅で生姜が香るつゆ、どれもがしっくり♪ 器のせいでしょうか、どっしりとした旨さがある蕎麦です。一気に食べてしまったあげく、つい〆の蕎麦湯もおかわり。つゆまで全て飲み干してしまいましたわ。
ホスピタリティあふれる店主夫妻がかもし出す居心地のよさはもちろんのこと、ここのこの味わいを求め、高いハードルを乗り越え、次々とお客さんが集まってくるのも納得です。
ごちそうさまでした ♬